羊聖杯戦争のリプレイのようななにか③
なんか長編シリーズみたいになってきました。
パートいくつまで進むんでしょうね。
【マスターシーン2】
私は囚われの身。今日もまた、同じ風景を眺めるだけの生活。ある日は病室の窓から、ある日は小さな庭で花々に囲まれて、またある日は、今日みたいに屋上で足を建物の外に放りだしぶらぶらさせながら。ふと振り向くと、まだあどけなさが残る年頃の青年が立っている。
「今日もとくに変わりないねー」
私はうなずく。
「こんなところにいて、退屈じゃない?」
またこくりとうなずく。
「マスターもひどい人だよねぇ。こんなかわいらしい子を閉じ込めちゃってさ。」
青年が話す言葉に悪意は感じられない。退屈そうに街並みを眺めていた私を元気づけようとしているのか、彼はにこっと笑ってみせた。彼はいつもそうだ。いつも楽しそうにしている。友達でもないのに私を励まそうとしてくれる。彼は、いい人なのだろう。
「もうすぐ、日が暮れるね」
夕焼けが、私たちの顔を赤く染めている。彼の顔はさっきよりも少し引き締まっているように見える。
「じゃあ僕は行くよ。」
最後にもう一度にこっと微笑むと、彼は屋上から飛び降り、姿をくらました。
夜が近づいてくる。少しずつ、寒さを肌で感じ取る。
私は、独りだ。今夜もまた、独りなんだ。明日も、明後日も。これからもずっと。
冷たい涙が頬を伝う。孤独感と夜の闇に押しつぶされそうになる。たまらず私はしゃがみこんだ。
「助けて、お兄様」
声にならないその声は、誰にも届くことはない。街は暗闇に包まれる。今夜もまた、魔術師たちの時間がやってきた。
【第二サイクル】
ここからボギーシーンが入ります。アーチャー陣営参加です。
順番は⓵熊さん、②ボギー、③まりーちゃん、④hideっこさん、⑤ふらんさん
⓵キャスター陣営
霊脈のある須和山に向かう。
本来はアサシン陣営の本拠地として想定していたが、結界の技能判定でスペシャルが出る。これにはGM、困り果てる。
仕方なく須和山にキャスターの陣地を作成することを認める。アサシンには移動してもらって、ライダーのいる大学病院でこっそり結界を貼ってもらうことに。
諜報技能でメイドカフェにいるセイバーを発見。居所を掴む。
②アーチャー陣営
セイバー陣営のいるメイドカフェに向かうキャスターに対して奇襲。しかし、2体1ではさすがに相性が悪く、攻撃判定にも失敗し続け、惨敗。逃げ帰る。このあたりからポンコツ具合が垣間見える。
本当はもっと善戦した後に、撤退する予定だった。
キャスター・バーサーカー陣営に【聖杯の秘密2】が公開される。
ちなみに内容は以下の通り。
【聖杯の秘密2】
PLが持っている聖杯は贋作である。
真の聖杯はワンス・ハーウェイが所有している。
③ランサー陣営
メイドカフェから出たセイバー・ランサー陣営は逃げ帰るアーチャーを発見。アーチャー側からすると戦意はないのだが、ランサー陣営は無慈悲にも追撃。
しかしアーチャーのマスターによる令呪の使用によってアーチャーは姿をくらませ、撤退する。成果なし。
④セイバー陣営
キャスターの居所はつかめていたが、バーサーカーまでは見つけていなかったので、捜索。
⑤バーサーカー陣営
キャスターの真名看破を行い、成功。
第二サイクル終了です。
今回は短かったですね。
次回は激動の第三サイクル。
八百屋ーチャーの名前の由来が判明します。お楽しみに。